【単純拡散】
・脂溶性物質(脂質、ステロイド、エタノール)は脂質二重膜を単純拡散する。
・酸素、二酸化炭素も極性がないので脂質二重膜を単純拡散する。
・極性のあるものでも小分子量のもの(水、尿素)は通過することは可能である。

【チャネルによる拡散】
・イオンチャネルは脂質二重膜を透過できない物質を選択的・特異的に受動輸送させる。
・イオンチャネルの小孔(pore)は親水性であり、開閉機構(gate)を持つ。
・開閉機構は電位によるもの、リガンドの結合によるもの、物理的圧力によるものなどがある。
・イオンチャネルをイオンが透過するための駆動力は、細胞内外のイオン濃度差およびそれによって生じる電位差による。これを電気化学ポテンシャルという。
・水は通常細胞膜を拡散するが、赤血球や腎臓の集合管ではこれに加えて水チャネル(aquaporin)があり、水の移行を増強している。

【輸送系】
・一種類の分子を両方向に移動させる系を単輸送(uniport)という。
・二種類の物質を同時に同じ方向に移動させる系を共輸送(symport)という。
・哺乳動物の腸では、糖の吸収はNaイオンとの共輸送である。
・二種類の物質を同時に違う方向に移動させる系を対向輸送(antiport)という。
・脂質二重膜を容易に通過できない物質は輸送体蛋白質(carrier protein)を介して細胞膜を行き来する。これには促進拡散(facilitated diffusion)と能動輸送(active transport)の二つの系が知られている。

コメント

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年2月4日8:45

勉強し直すのにいいですね,このノート.これからも続けてください.

nophoto
takeda
2008年6月3日15:56

細胞膜の交換についていろいろと書いてください
よろしくおねがいします

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